切削加工技術者による研究会 切削油技術研究会

企業の枠を超えた技術者が集まって課題解決を図り、その活動を通じて技術者の育成、日本のものづくりに貢献。

切削油技術研究会

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VOICE

専門委員の声

佐藤康児
佐藤康児(専門委員)株式会社ジーベックテクノロジー 
  • 専門委員として活動した感想を教えてください。
  • 自分の無知さを知り、また自分の得意とする部分が活かされ、自分を見つめなおすことができる活動だと確信しています。
    利害関係なく技術者同士が持論を語り合い、自分たちで実験を通して証明し、具現化したデータをもって均霑の精神で世に送り出す、唯一無二の存在意義のある活動だと思っています。
  • 専門委員の活動で得たものは何ですか?
    どのように生かそうと思いますか?
  • カスタマ、ユーザ、利害関係なく、相談し合える人脈が一番の宝です。
    得た人脈は活かしたいというよりは、永くつながっていられることが、大事なのではと思いますので、無作為に役立てようとは思いませんし、人生の肥やしになればそれでいいのではと思います。
  • あなたにとって切技研の魅力とは何ですか?
  • 生まれも育ちも社歴も異なったメンバーが、一つのことに向かって議論し、まとめていく行為そのものが魅力です。
    日本のものづくりの本当の大事な姿を映し出しているような活動が会社を動かすというよりは、その人個人を動かし、成り立っている活動だと感じています。
  • これから専門委員を目指す人、切削加工を始める人にアドバイスをお願いします。
  • 切削加工を知っているか、知らないかではなく、どれだけそこに時間を割き、自分が参画するかが、専門委員においても、これから切削加工を始める人にとっても重要と考えています。
    この会を理解し、好んで行動を起こせる人になることが、何においても必須条件だと思いますので、そんな意識を持てる方に携わってもらいたいですね。

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小田さん
小田陽平(専門委員)DMG森精機株式会社

  • 専門委員として活動した感想を教えてください。
  • 切削技術という共通のテーマを通じて、専門委員全員が平等で忌憚ない議論ができる貴重な場だと感じています。
    競合他社がいるにも関わらず、ギブアンドテイクの精神、損得勘定を抜きにしてお互いにとって有益な情報を共有できています。
    私も今まで聞いたことのない見解を聞くことができ、非常に貴重な経験になっています。
    実験を行う際には、普段触れることのない他社の機械のオペレーションを行うもでき、自分のスキル向上につながっています。
    また、貴重な休日も実験や議論を行い、皆さん本当に熱心であると感じています。
    ただ、それだけの価値がある研究会であり、私自身も何とか自分の業務の都合をつけて、参加しようと考えています。
    専門委員の皆さんは、本当に切削技術が好きで、探求心旺盛で熱意をお持ちであるということを感じています。
  • 専門委員の活動で得たものは何ですか?どのように生かそうと思いますか?
  • 一番は人脈です。
    この研究会に参加しなければ得られなかった人間関係が構築できました。
    また、普段の業務では知りえない各メーカの生産技術の意見も聞くことができました。
    この人脈、意見を今後の業務に活かしていきます。
    さらに、人にわかりやすく説明するプレゼン資料、文章の作成方法も学ぶことができました。
    自分が当たり前と思っていた言葉遣いや表現が正しくなく、人に正確な情報を伝えることは非常に難しいことを痛感しました。
    また、総会の発表は、あれだけの大人数の前でプレゼンテーションを行う機会はそうないと思います。私の社会人生においても、数少ない非常に印象に残る経験をすることができました。
  • あなたにとって切技研の魅力とは何ですか?
  • 時に楽しく、時に厳しく、技術に対して真剣に議論している点です。
    日本のモノづくりを支える優秀な技術者が集まり、同じ目標に向かって1年間真面目に実験、調査、議論をしている研究会は他には類を見ないと思います。
    また、専門委員の所属する会社、業種、年齢などが幅広く様々な経験談、裏話、意見などを話すことができ、非常に知見が広がっています。
    さらに、総会前の一体感、団結力は、普段の会社業務ではなかなか経験できるものではないと思います。
    専門委員の底力を心底感じることができます。
    もちろん、議論の後に皆さんで取る食事やお酒も格別で、その際のお話の内容も多岐にわたり、魅力的です。
  • これから専門委員を目指す人、切削加工を始める人にアドバイスをお願いします。
  • もし専門委員に参加する機会があるならば、自ら手を挙げてぜひ参加してください。
    自分の会社ではできない経験が必ずできると思います。
    自分の殻を破り、知見を広げて大きく成長できるチャンスです。
    優秀な方々がたくさんおられるので、非常に勉強になります。
    お待ちしています。 これから切削加工を始める方は、自分で機械や切りくずを見て、触って、音を聞いてください。
    問題の解決方法は、現場や現物にあるはずです。また、その前にある原理原則もしっかり勉強してください。
    切削加工は非常に奥が深く、面白いものです。
    また、切削油技術研究会ではこれらをすべて学ぶことができるはずです。
    ぜひ、頑張ってください。

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西口宗紀
西口宗紀(専門委員)トヨタ自動車株式会社
  • 専門委員として活動した感想を教えてください。
  • 業務で関わる機会のない会社の方々と加工や油剤に関して一緒に議論、実験する場は他になく、貴重な体験をさせてもらっています。
    特に年初にその年のテーマを決める場があるのですが、例えば2018年度テーマの油剤の最適なかけ方等のように私も気になっていることや、難削材やAM(Additive Manufacturing=積層造形)といったような普段は関わることのないテーマで議論があり、非常に楽しく参加させてもらっています。
    また、様々な会社の方々が参加されていますので、会社の代表として参加している以上、どうすれば研究会に貢献できるか、どうすれば会社へ還元できるかを考えるようになり、自分の成長にもつながっています。
  • 専門委員の活動で得たものは何ですか?どのように生かそうと思いますか?
  • 業務に直結する内容では、直近のテーマだからかもしれませんが、油剤に関する知見を得ています。
    油剤と加工の関係について、日常業務では深堀できてなく漠然とした知識しかなかったのですが、2018年度テーマであったクーラントの最適なかけ方や、2019年度テーマで現在実験している油剤違い、濃度違いによる加工への影響についての知見は今まで定量的には持っていなかった知見です。
    その他、自身の考え方が量産メーカー目線に偏っていることを実感しています。
    自身に仕事にどのように生かせるかまではまだ昇華できていませんが、自分の考え方が偏っている事を認識できるだけで今後に生きてくると思っています。
  • あなたにとって切技研の魅力とは何ですか?
  • 多くの刺激を受けるところが魅力です。
    通常の業務では関わらない同業他社や他業種の方と関わる中で、自業務では扱わない内容、例えば難削材に関する話を聞くことができたり、各業種の今後の動向を知ることができたりと刺激を受けています。
    また設備、工具、自動車生産等の業種の方が参加し議論する中で、それぞれの得意分野があり、その知見に基づいた意見を皆が発言することで議論が広がっていくのは非常に面白いです。
    加工に関係する業務についてからの年数でいくと周りの方に比べ少ないので、皆さんの発言の一つ一つが非常に刺激になっています。
  • これから専門委員を目指す人、切削加工を始める人にアドバイスをお願いします。
  • 前述したように私は加工に関する知識が周りの人に比べ少ないことから、当初は中々自分としての意見を出せていませんでした。
    しかし、会社の代表として、またせっかくこのような場に参加させてもらっていることからも、議論に参加しなくてはだめだと思い、積極的に自社内で得た知見や考え方で議論に参加させてもらい、議論が広がることで楽しくなってきました。
    これから専門委員を目指す人には、周りの方々に圧倒されずに、まずは自身の知見、考え方に基づいて議論に参加するところから始めていただければと思います。

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OBの声

能上進

能上 進(第3代会長) 
 

切削油技術研究会(以下、切技研)の創立は西暦1954年です。
民間企業の加工の現場の技術者が集う研究会ですが、この様な歴史を持つ民間研究団体の存在は希有なことと思います。
「継続は力」と申しますが、切技研の存在意義をこの歴史が証明していると思います。
当会が発足当時、日本は戦後の復興期にありました。
加工現場で使用されている設備等は戦前・戦中のものが多く、現在と比較にならない稚拙な物でした。
そのため、加工条件は低く、各社にとって「生産性向上」が至上課題でした。
時折入手される海外の技術誌を見て、彼我の差が認識され、それに啓蒙されて勉強した時代です。
創立に関わった方達は、当面するこの課題は各社が独自に抱える課題としてよりも「日本のものづくりの課題」として、企業の壁を越えた生産技術者の勉強会にしようと計画し、切技研を発足させました。
切技研の正式な名前は「切削油技術研究会」です。
なぜ「油」が付いたのかについて説明をしておきましょう。
前述のように発足当時の機械加工では加工能率が低く、加工精度や加工表面粗さの確保、加工能率、工具寿命には「構成刃先」を如何にコントロールするかが加工技術者の重要な関心事でした。
当時の現場の与条件下でこの課題に最も直裁に応えてくれる影響力が大きかったのが「切削油剤」でした。
切削油剤に焦点を当て、切削現象を掘り下げていこうというのが当研究会の発端でした。 民間の研究会と言っても、その運営には多少の予算が必要になります。
当時ユシロ化学工業の創業者であられた森本貫一氏がこの様な日本の生産技術者達の声を聞き、「無私奉公」の支援を申し出られこの研究会の発足となったのです。
今年は新元号「令和」の御代を迎えました。
戦後73年この間、日本のものづくりに関するコンセプトには大きな曲折がありました。
ものづくりには「市場に対して何を創るか」と言うことと、「決められたものを如何に作るか」と言う課題が在ります。後者が生産技術の仕事です。
工業が円熟してくると、前者の「何を創るか」が企業にとって大きな課題となりますが、後者は無くてはならない技術です。
私が学生の時代(1955年大卒)には、機械工学科では機械工作法の講座は必須科目でした。最近は選択科目になっていて、余り人気が無いように聞いております。
これも時流という事でしょう。
だからこそ、切技研のような研究団体の必要性が高まって来ているのだと思います。
製造業はものを作る場です。
職人が持てる技能と生産技術が一体となって「如何に作るか」を進めなければなりません。
切削加工では被加工物と工具刃先との間で行われているドラマは極めて多彩です。
基本は金属の破壊除去法ですが、そこには熱力学、塑性変形、摩擦、金属間の反応、溶着、剥離、流体としての挙動・・・・・など極めて多要因は現象が切削点で行われ、その結果が切削加工の成果として表れてくる訳です。
私は長年切削加工に携わってきた者ですが、切削現象は余りに多要因な現象ですので、これを学問として研究するよりは、「臨床技術」として積み重ねていくことが賢明ではないかと考えます。
切削現場では切削加工に関する与条件「工作機械、切削工具、被加工材、切削条件、作業環境・・・・・」が次々変わります。
臨床技術に対する取り組みが、日本のものづくりに対する大きな強みの一つと確信しております。
よその国では中々真似の出来ない「技」、「術」、「芸」が臨床技術として根付く事そして進歩することが大切なことと思っています。
切技研活動のこの65年間の歴史にはこんな意味が大きかったように考えます。
製造業の宝として切技研活動が盛んなることを期待しております。

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村田有造

村田有造(元運営委員) 
 

私と切技研とのお付き合いは昭和36年会社へ入社2年目に切技研の総会に出席して以来、今日まで58年間の長きに達しています。
この間会社では得られない体験、優れた先生、先輩、友人との出会いに恵まれたことに感謝しています。
特にユシロ化学の森本様、新宅様、金山様の若い技術者への支援が会社経営から離れた大きな意思におる優れた使命感によるものと感じております。
日本の高度成長を支えた機械産業の技術者がそれぞれ会社の帰属意識から離れて交流できたことは、日本の産業発展に大いに貢献したと思っております。
また、DRTマニュアルをはじめ数多くの技術書の出版は若い技術者にとって切技研の活動のインセンティブでありました。
専門書としては優れた書物であったと自負しておりますが、執筆には慣れておらず、市販の出版物としては勘定の合わない事業であったとユシロ様にはたいへんご迷惑をかけたものと恐縮しております。
また歴代の会長の和田様、中村様、能上様、運営委員の諸氏、竹山先生をはじめとする指導された諸先生は優れた見識を持たれておりました。
常に新しい材料や技術の出現に敏感であり、若い専門委員がこれを吸収するだけでなく、世の中への均霑を図ることを進められました。
私個人としては会社生活では得られない体験や優れた人との出会いが多くあり、切削油技術研究会の活動をなくしては私の人生の充実は語れないと痛感しております。
今後もAIやIoTなどの発展が進み、また量子コンピューター、ブロックチェイン、通信の5G等のハイテクは21世紀の産業革命の出現ともいわれていますが、切削に関する技術の大切さは医療機器加工等ナノテクノロジーの発展にも貢献しており、切削の基本は今世紀もあらゆる産業の進歩に関与して行くものと信じています。
若い人たちの活躍に大いに期待しています。

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石川雅之さん

石川雅之(運営委員) 荻野工業株式会社
 

私が初めて切技研の門をくぐったのは20代の頃。今でこそ笑って話せますが、当時は自分の将来に全く見通しがない状態でした。上司に指示されるまま訳もわからずにというのが入会の経緯であり、高い意識を持った他社の委員から見れば、まさに周回遅れのスタートでした。
専門委員会には錚々たる企業の部課長クラスが野武士の如く待ち構えていました。最年少で経験も見識もない私に発言する余地などあろうはずもなく、ただただ圧倒されるばかり。それでも諦めずに2年、3年と食らいついているうちに、徐々に面白くなっていきました。
私が特に影響を受けたのは、5~10歳くらい年上の他企業の先輩委員。その取組み姿勢や考え方を横合いから覗き見ているうちに、モノの考え方が形成され、何年後かの自分のあるべき姿や歩むべき道筋が見えてきました。それに呼応するように、徐々に専門委員会で発言できるようになったのです。直接教えられたことも多いですが、自ら盗んだ「気づき」はそれ以上に多かったです。
忘れられないのは先輩委員の鹿田洋さん(東芝)から「石川君、『ツールエンジニア』の原稿を依頼されたが、君書けないか」という電話を職場にいただいたこと。初めて自分が書いた文章が載った同誌が発売の日を迎え、母と家内を横浜の有隣堂に連れて行って自慢げに見せたことが忘れられません。
夏合宿には切技研創立の発起人である中村健三さんがいらして、真夜中によくお話を拝聴しました。当時、切技研会長の中村さんは三菱自動車の副社長という要職にあったと記憶しています。競合他社の若造を掴まえて、技術者のあるべき姿を説く中村さんという人は一体どういう人なんだろうと、ありがたくも不思議な気持ちになりました。
いい加減な生き方をしていた私を「この仕事で食っていくんだ」というところまで引っ張り上げてくれたのは、切技研。その間に家内と籍を入れる決心をしたのも切技研。やがて娘が生まれ、雑誌の原稿料を貯めて買ったワープロを叩き、お守りをしながら総会資料や「フライス加工ハンドブック」、「穴加工皆伝」などの原稿を書きました。とにかく私の人生は切技研なしでは考えられません。
未熟だった私を分け隔てなく指導してくださった他企業の諸先輩、知識以上に意識を変えてくれた切技研には感謝の気持ち以外にありません。私自身が勉強することに際限はありませんが、同時に微力ながら少しでも切技研の認知度を上げ、若い専門委員のみなさんが力を発揮するためのお手伝いができれば最高です。

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